座間市のマンションの資料公開
色とかたちの関係も追求しており、クルマの色を塗り直している。
話を聞いていくうちに、施主と建築家の相性がよかったのではないかと確信した。
筑波大学で集中講義を行ったついでに、その近くのアルミエコハウスに一泊する機会をえた。
箱の家シリーズで知られる建築家の難波和彦が、実験的なプロジェクトとして設計し、一九九九年に竣工したもの。
輪郭は、九・六メートル四方の正方形。
一階は居間・食堂と個室・浴室が吹抜けの中庭を挟み、バリアフリーを意識して、床と中庭は同じ高さになっている。
二階は個室や共有スペースを置く。
現代的な感覚のデザインだが、名称からうかがえるように、アルミニウムとエコロジーが大きなテーマになっている。
通常、アルミサッシは多いが、それ以外でも可能な限り、アルミニウムを素材に使う。
その結果、構造材や仕上げ材が同じ質感をもつ不思議な感覚を味わう。
アルミニウムは軽量で、剛性にすぐれていることから、鉄道の車両や船舶に用いられているが、この住宅では軸組となる柱梁としても導入された。
特徴は、工場の押出形材となるので、きわめて精度が高いこと。
柱梁は溶接ではなく、すべてボルトで固定したという。
部品を現場に持ち込み、組み立てるだけなので、工事期間も短くてすむ。
実際、アルミニウムが軽いということもあるのだが、大きなプラモデルを作成したような構法の簡単さが感じられた。
エコロジーについては、アルミニウムが長寿命であることや、リサイクルしやすい素材であることが挙げられる。
また屋根のソーラーパネルや水を活用した暖房システムなど、熱のガエ・ハウスは、アトリエ・ワンの作品というのもさることながら、施主が評論活動を行う永江朗であることに大いに関心をもった。
つまり、筆者と同業者なのである。
例えば、あれだけ多くの書評を執筆していると、本棚はどうなっているのか、あるいはどのような作業の環境になっているのか、などが気になる。
ちなみに、彼と初めて会ったのも、アトリエ・ワンのダス・ハウスの前だった。
敷地は東急目黒線のとある駅から五分ほど。
実際に訪れてわかったのだが、T本由晴の職場である東工大と近い。
気軽に現場に立ち寄ることができたに違いない(見学中も、我が家のようにくつろいでいた)。
もちろん偶然ではなく、施主が地元の人に建ててもらうべきといった感覚をもっていたからだ。
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